うちの技術の先生はけっこう強面だ。場にいるだけで周りが静まるような荘厳な雰囲気を持った先生である。でも質問には優しく答えてくれるし、かなりアタリな方の先生だ。しかしながら、先週は、他の学年の東北へ体験旅行があったので居なかったから、代わりの先生だった。
なぜ先週の話をするのかは最後にわかると思う。というのもその代わりの先生は見た目は前髪がバーコードみたいな絵に描いたような落ち武者で、それでいて授業がひどい。
代わりの先生はいつもの先生に渡された課題をやれということで、プロジェクターにそれを映し出した。それはネジ穴の位置を設計図通りに木材に描けというごく簡単なものなのだが、ネジ穴の位置ってなに?とか設計図ってなに?とかいっちいっち聞いてくるのだ。それにネジどめするための穴の位置です。と言えば、先生の期待に誰も応えられてないと言うのだ。
しかし、落ち武者がそんなことをいっている画はあまりにもシュールすぎてみんな笑いを堪えきれずに、クスクス笑ってしまっていた。面白すぎるから年一ならいいなwww。とか思ってしまうほどだ。
そして迎えた次の週。先生の静まるような厳かな雰囲気にありがたみを感じたのであった。